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2004.03.11

イノセンス

そんなわけで、押井守最新作「イノセンス」を観てまいりました。
来年ぐらいの公開のつもりでのんびり構えていたら、先週土曜に公開だったそうで(^^;)ベ
月曜に気付いて、あわてて友達を誘ったのですが「平日は無理なり~」と断られたので、今日一人で行ってきました。友達の休みなんか待ってられないのよ~。
んでレイトショーで1200円なり。

でもこの映画は一人で行って正解でしたよ。作品を堪能出来ましたから(⌒▽⌒)
平日レイトショーってことで観客も少なかったのでベストポジションで観る事ができました。


で、感想。
ひとことで言えば、「押井守あんた偉いよ!」って感じ。
以下、なるべくネタバレをせずにレビュー。

◆映像
まず美術が凄いっす。次にその美術を成り立たせるCGが凄い。
そしてその上で演技をする人物達のアニメの表現も凄い。演技って感じ!

美術は、開始10秒で、うぉ~~~押井守の世界じゃ~~って感動しました。
ホント、オープニングからとんでもない映像が展開しますよ。
最後まで観れば「いま世界でもっとも最先端を行く映像作品だ」と言い切れます!
実写とかアニメとかCGとかの垣根を越えた、最先端の映像って感じ。
今のハリウッドにこんな作品は作れないし、日本でもこの完成度でまとめられるのは押井守だけでしょう。
前作の「GHOST IN THE SHELL」からここまで進化したんだなあ、と涙が出ました。

「GHOST IN THE SHELL」の映像表現は、マトリックスをはじめとしたハリウッド映画へ相当大きな影響を与えましたが、今回の「イノセンス」もそれに負けず劣らず大きな影響を与える事は必至。
だって凄いもの。こんな映像見た事無いよ。
だから、世界の最先端の映像が観たいなら、今まさに劇場に足を運んでこの作品を観るべきです。

この映像を作り上げたプロダクションI.Gにも拍手!

◆ストーリー
ストーリーは、「GHOST IN THE SHELL」のそのまんま続編でした。
制作発表されたばかりの頃に、「GHOST IN THE SHELL」の後の世界のバトーとトグサが主人公の恋愛モノだと押井守が言っていたので、少佐は出てこないのかと思ったら、しょっぱなからセリフの端々に少佐出まくり。
もし、「イノセンス」観ようと思ってるなら、「GHOST IN THE SHELL」を観てからにしましょう。
じゃないと、ほとんど「イノセンス」のストーリーわからないよ。
世界設定も「GHOST IN THE SHELL」を観ておけばある程度理解しやすくなるはず。
「少佐」「電脳」「ゴースト」の3つは最低限押さえておきましょう。
個人的には「GHOST IN THE SHELL」を観ておけば「イノセンス」はそんなに難しくない話だと思いましたよ。

◆音楽
押井守作品といえばやっぱりこの人、川井憲次です。
「GHOST IN THE SHELL」のテーマソングがアレンジされて「イノセンス」にも登場。
あいかわらず名曲でした(⌒▽⌒)
絶対サントラ買おうと心に誓ったわし。

◆声優
「GHOST IN THE SHELL」に引き続き、大塚明夫・田中敦子・山寺宏一・大木民夫といった名優がずらり。
いわゆるアニメ声優のきゃぴきゃぴした演技は聞かずに済みます。
押井作品ではアニメなのに「キャラクターが動かずに演技をする」場面が多いので、やっぱ実力派にじっくり演技してもらうのがいいですなあ。セリフ回しも素敵で堪能しましたよ。
それから、押井作品としては「P2」以来、お久しぶりの登場の竹中直人・榊原良子のお二人。
竹中直人は俳優での演技の時だけでなく声優での演技も、めっちゃ上手いしかっこいいので、今回も痺れました。

そして榊原良子!
劇場に入る前にポスターを観ていて「うお!榊原さんだ!」と感激してしまいました。
んで、いざ劇中で榊原さんが登場した時は耳がハートになっちまいました(≧∀≦)
何を隠そう、わしがもっとも好きな女性の声は榊原さんの声なんですよ。
この人の声は素晴らしいですよ~。この人の声を聞いていると、もう脳から変な物質がどぱどぱ分泌されますな。
最高ですな。女性版の森本レオって感じか!?
あ、ちなみにハマーン様とかマウアーの声の人と言えばわかる人にはわかるかな?
ナウシカのクシャナと言った方がわかる?
あ、ニュースステーションのナレーションがメジャーな仕事か?

◆犬
犬でまくりです。
押井守作品といえば犬ですけど、今回ほど もろに犬が出るのも珍しい。
押井守がこの作品に本気で取り組んだ証拠でしょうな~。
バセットハウンドかわいいですよ。

◆未来小道具
さすが未来世界っていう技術がいっぱい出てきて楽しめますが、個人的に一番気に入ったのはデスクコンピュータです。机の上にパソコンのディスプレイなんか無く、机自体がタッチパネル的スクリーンになってる描写があります。
あれかっこいいし、確かにああいう風にこれから進化しそう。

◆テーマ1:恋愛モノとして
バトーが渋い!
「GHOST IN THE SHELL」で世界に溶けてしまった少佐を想い続けてるところと、それを表に出さず自分の中で消化しようとしているところと、でも寡黙なところ。
かっこいい男ってのはああいうもんでしょうなあ。
シーンとしてはやっぱクライマックスのあたりの「ジャケット」のシーンね。ホロリときます。
そして最後に少佐がバトーに与える言葉。
あの言葉は優しいけれど、少佐とバトーの存在の差を明確にするので、哀しかったなあ。
バトーかわいそうだよ。

◆テーマ2:人形と人間の境目
押井守が今どういう風に思っているのか、映画でどう伝えたかったのかは、わしには1回観ただけではよーわからんかったです。
わし個人の考えは、またいつか語る事にしましょう。

◆原作表記
オープニングでの原作表記で、「BASED ON THE MANGA OF SIROU MASAMUNE」って表記があったと思います。
要は「原作は士郎正宗の漫画だよ」って事ですが、「COMIC」じゃなくて「MANGA」ってところがいいよね!
そうだよ、COMICじゃないんだよ!MANGAなんだよ!
日本なめんな!って思いました。
わし日本大好きなんだよなあ。

◆最後に
思わず長くなってしまいましたが、それだけ良かったって事で。
わしとしては大絶賛&拍手喝采な映画でした。
「見たか!ハリウッドの映画人どもめ!これが日本の実力じゃ」とか、自分で作ったわけでもないのに誇らしくなるような映画でした。
日本のアニメがどれだけ凄いか知りたい方は是非観てね。
その時は、ストーリーを理解するために、先に「GHOST IN THE SHELL」2回以上観ておくと吉です。

わしも、もう1回は劇場で観ておきたいな~。
んでDVDになったら買っちゃいそうだわ~。

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コメント

お久しぶりです。純水さんがこれだけ言うからには、ほんとすごい映像なんでしょうね~。うー、早く観たい。
でも前作一度観たきりで、しかも内容ほとんど覚えてない(^^; レンタルしようかと思ったら当然貸し出し中だったので、DVD買っちゃいました。到着待ち。じっくり復習してから観に行きたいと思います。
今月はゼブラーマンとシービスケットと指輪とワンピとマスター&コマンダーを鑑賞。何かに取り憑かれたように仕事の隙を縫って映画館に行ってます(笑)

投稿: ぺんぎん | 2004.03.11 14:16

>>ぺんぎん

おおお、おひさしぶりでございます(^∀^)
DVD買われたんですね~。
わしも久しぶりに「GHOST IN THE SHELL」を観返したくなりましたよ~。

昔、「GHOST IN THE SHELL」公開当時にサロンに感想を書き殴っていたような記憶があります(^∀^)
当時もやっぱ感動しましたもんね~。

今回の感想をぺんぎんさんに読んでいただけるとは、なんか歴史を感じますわ。

ゼブラーマンはビデオで観るつもりです。
指輪は、友人とスケジュール調整中。
シービスケットとワンピースはスルーかな~(^^;)ベ

マスター&コマンダーはちょっと面白そうでしたけど、どうでしたか?

投稿: 純水 | 2004.03.12 02:05

仕事午前休が貰えたので、観てきました<イノセンス
丁度昨日仕事帰りにレンタル屋に前作があったのですよ~。
だから予習もバッチリでした!

映像はほんとにすごかったです! 冒頭の歌が流れるシーンでは鳥肌立ちました。
噂通り小難しい台詞回しで、ストーリー自体は単純なのに付いていくのに必死でしたよ(^^;
DVDが届いたらまた復習して観に行きます。今日はミュージッククリップ集も注文してしまいました。

マス&コンは潮の音が四方八方から聞こえてきて、画面は揺れるし、
臨場感溢れる内容でした。砲撃戦の迫力もすごかった。
予告を観た時は悲愴なムードを感じたのですが、全然違う内容で
海洋冒険物&頭脳戦闘の雰囲気が強かったですね。
スクリーンで観た方が絶対楽しめる映画だと思いました。
ディテールがキッチリと描かれていて面白かったですよ。お勧め。

投稿: ぺんぎん | 2004.03.13 00:34

>>ぺんぎん

おお、早速観に行かれたのですね!
映像凄かったですよね~。
ついつい、DVDの「イノセンスの情景」を注文してしまいましたよ。
あの美術をバックにBGMが流れるっていう映像付きサントラってDVDですが、ぺんぎんさんが買われたのと同じかな?
届くのが楽しみですね~。

映画は、小難しいのセリフのオンパレードで、難しかったですよね~。
わし、セリフの直接的な意味とストーリー上の意味と暗喩している内容を考えるのに必死でした(^^;)ベ
全部わかるには脚本読まないとダメかも~。

マスター&コマンダー面白そうですね。
行こうかな~。
ただスケジュールを確認したら3月中の週末は呑み会の予定で溢れかえっていて、平日にしか見に行けそうにないのがヤバイです。
平日に行くしかないのか!?って感じ。

投稿: 純水 | 2004.03.14 23:34

もしもワタクシがコレを観に映画館に行ったら他のお客様に迷惑をかけること請け合い。理由はいうまでもあるまい。パトレイバーは面白かったけどなー

投稿: シーファ | 2004.03.15 00:34

>>シーフャ

そうですなあ(^^;)ベ
あなたは、ぐーぐーとイビキをかいて寝るでしょうなあ。
この映画、マトリックス以上にセリフ回しがややこしいからねえ(⌒▽⌒)

投稿: 純水 | 2004.03.15 00:41

初めまして。梟狼―Zuk・Roh―と申します。

さて、3/6に公開されたイノセンス、自分はとりあえず二回見に行きました。一回目は友達引き連れて、二回目は妹引き連れて見に行きました。感想、・・・・(省略)言葉を発することのできぬくらいの傑作でした。ここまで自分を揺れ動かしたアニメ(とは言えないほど素晴らしいものでしたが)映画は人狼以来でした。実写ではラストサムライが一番w。・・・えーっと、ってわけで本題に戻りませう。映像にはのめり込んで抜け出せなるほどの魅力があり、音楽ももちろんのこと(サントラ買いましたw)。キャラクターと演出(特にクライマックス)、特に台詞には感動の山。

言うことなく満点(それでも足りない位)でした。

投稿: 梟狼―Zuk・Roh― | 2004.03.24 02:20

>>梟狼―Zuk・Roh―

コメントありがとうございます。
恐ろしく遅レスですみません。

昨日わしも2回目を観てきました。
1回目は映像にかなり目を奪われていたのですが、2回目はストーリーやセリフに注力できました。
1回目以上に、ラブストーリーとして堪能してしまいました(^^;)ベ
まさか押井の映画でこんなに切なくなるなんて信じられませんが。
クライマックスは曲と相まっていいっすね~。
ホント、満点の映画です。

投稿: 純水 | 2004.04.04 11:55

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