APPLESEED アップルシード
公開日だというので、昨日隣県までわざわざ観に行ってきましたよ。
田舎では上映館が少なくてイカンわ。
感想。
前半は舞台説明が主で超退屈。
ストーリーが進行し始めた後半は展開も速くアクションも派手で面白かったです。
ストーリーは、士郎正宗の原作1巻2巻を大幅アレンジして、わかりやすい面白さになってました。
原作では明かされてない「アップルシード」も出てきてストーリーが完結していました。
すでに続編を作ってるらしいですが、ヘンに含みを持たせたラストになってないので偉いと思います。
でも、オススメ映画かというと、そんなことは全然無くて、3Dライブアニメは気持ち悪いし、ストーリーに深みもないし、一般人が楽しめる爽快感があるわけでもないし、アニメオタクが喜ぶような「萌え」があるわけじゃないし、士郎正宗ファンが喜ぶようなマニア感が感じられるわけでもないので、はっきり言うとオススメしません(゚∀゚)
わしは、士郎正宗のマンガが3Dライブアニメという技術でどんな風に料理されてるのかが見たかったので、観に行きましたけど、「映画を楽しめた感」にはほど遠い印象です。
同じ士郎正宗原作の映画イノセンスと比べると、監督の作家性にも欠けるし、じゃあ原作に忠実かというとそうでもないし。
なんていうか、既存の技術を組み合わせるとこんな映画も作ることが出来るよってだけで、それらを使って表現されるべき「センス」や「こだわり」ってもんに欠ける感じを強く受けました。
イノセンスは、セリフとか美術とか音楽とか「センス」や「こだわり」に溢れてたもんなあ。
(そういう点では来週土曜公開の CASSHERN は楽しめそう)
で、日本人にはこの映画、ウケが悪かろうと思うんですけど、アメリカの一般大衆には大ウケするんじゃないかな。
アメリカの一般大衆って3Dアニメ大好きだし、ジャパニメーション好きだし、新しい技術好きだし。
音楽もよくあるハリウッド映画の劇判そのままな感じだったから、きっとウケるでしょう。
逆に、イノセンスはアメリカの一般大衆には受けなくても、その筋の映画監督などクリエイターにウケると思う。
そんな感じで、あんまり良い印象の残らない映画でした。<アップルシード
後半のストーリーとアクションは面白いのにね~。
それを打ち消すほど、前半の退屈さと、3Dライブアニメの気持ち悪さと、センス不在な感じが、ひどかったです。
3Dライブアニメについては別稿でもうちょっと詳しく書きます。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
> CASSHERN は楽しめそう
見に行きますか?
う~~
アップルシードの残尿感をどれで消化しようかと、悶々なのです。
残尿感のポイントはもうズバリ、
>作家性にも欠けるし
これでしたね。え~~んっ
投稿: ono | 2004.04.20 11:36
トラバありがとうございました。
>アメリカの一般大衆には大ウケするんじゃないかな。
見ている最中、私もそう思いました。でも日本では受けそうにないですよね…。
映画を見た後、なぜか攻殻SACを見たくなってしまいました。
ひょっとして残尿感の消化でしょうか(^-^;?
投稿: きや | 2004.04.20 22:10
>>onoさん
コメントありがとうございます(^^)/
CASSHERN は作家性が堪能出来そうなので行く気になってます。
宇多田ヒカルのPVのセンスって好きだし。
ただ、どこかのサイトで作家性が強すぎる作品と評されていたのが怖いですね~。
残尿感って言い得て妙ですな!
>>きやさん
コメントありがとうございます(^^)/
映画を観た後、わしはイノセンスを観たくなりました(^^)
あとこの「残尿感」をどうブログに書くかってのに悩みましたよ~。
日本ではウケないと思うんだけど、もしもウケたらどうしようかしら(^^;)ベ
投稿: 純水 | 2004.04.20 23:29
私的にはすごく楽しかったです。私はアニメも見ないしマンガも読まないその世界からはかけ離れた生活をしていますが十分すぎるほどに楽しめました。3Dライブアニメは全然違和感なかったしむしろこれぞ新時代!って感じがして個人的にはすごく気に入りました。原作に忠実じゃなきゃヤダ!って言う人もいるみたいですが、それじゃぁわざわざ映画にする意味がないように思えます。まぁ、好みも感性も人それぞれですが、少なくとも私はこの作品から多くのものをもらった気がします。
投稿: 高校二年生 | 2004.05.11 16:12