そんなわけで今日オレオレ詐欺に引っ掛かって本気で泣いた純水です。
マジです。実話です。貴重な体験です。
かの有名なオレオレ詐欺がわしをダマしたのです(^_T)
昨日まで「世の中でわしだけはオレオレ詐欺なんぞに引っ掛かるわけない、あんなのに引っ掛かるのはお人好しだけだ!」と自信を持っていましたが、赤子の手をひねるようにコロッとダマされました_| ̄|〇
さあ、でもその貴重な体験をネタにするよ、わしは!
その手口を余すところなく大公開だ!
今時のオレオレ詐欺がいかに巧妙で危険か、とくと見よ!
(激しく長文注意!)
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◆わしの家族と状況背景。
父 :鈴木純太郎(仮名)
留守:12時にプレー開始でゴルフ(どこのゴルフ場なのか、わしは知らない)
最近クルマを新調したばかりで、まだ運転に慣れてない。
母
留守:(どこに行ったかはわしは知らないが、たぶんスポーツジム。 ジムの場合、たいてい12時半頃帰宅する)
わし
一人で自宅で内職中。
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◆1本目の電話 ニセ警察官:本城
時刻は昼の12時前頃、自宅の電話が鳴りました。ディスプレイには「ヒツウチ」と出てたので、また証券会社とか化粧品とかのセールスかな? ひょっとしてオレオレ詐欺? ひっかかるわけないよーん(* ̄m ̄)プッ とか思いつつ電話に出ました。
わし 「はい、鈴木です」
男 「…あ、もしもし、鈴木純太郎さんのお宅でしょうか?」
※電話の向こうの背後ではざわざわと話し声が聞こえる
わし 「(なんか後ろうるさいなあ。純太郎って言ってるしセールスかな?) …そうですけど?」
男 「あ、私、K県警察署の本城と申しますが純太郎さんのご家族の方ですか?」
わし 「(は?警察?なんで警察? あ、警察だからヒツウチなのか 警察だからうしろでざわざわ言ってるのか) …はい、息子ですが何か?」
本城 「実はあの、お父さんの純太郎さんがですね、事故を起こされましてご連絡したんですが…」
わし 「(ガ━━(゚Д゚;)━━ン! ま、まじで!!?? 昨日確か、明日はゴルフに行くぞーって言ってたから、その途中で慣れないクルマで事故ったんか、おとん! まさか死んじゃいないないだろうな!? 警察から電話だから、もしものこともあり得る! 落ち着けわし! 落ち着いてメモをとれ!) ええ!!? ちょっと待ってください!メモをとります!」
※メモ用紙を用意
わし 「ど、どうぞ(((( ;゚Д゚)))ガクガク」
本城 「はい。えーと今日純太郎さんが運転される車が接触事故を起こされました。K市の交差点で右折車線を直進で走っていた車に、純太郎さんが運転される車が車線変更しようとして接触した模様です」
わし 「(うわああ、状況はよくわからんけど事故だああ! 新車なのに事故したんや!) …はい」
本城 「純太郎さんは右手を軽く怪我をされたようですが命に別状はありません」
わし 「(良かった!おとんは生きてる!(ノД`)) …はい。無事なんですね!」
本城 「純太郎さんは無事ですが、被害者の車には山中さんというご夫婦が乗っておられまして、ご主人の方は軽い打ち身です」
わし 「(ああ怪我させてしまったのか…。病院に菓子折持って行かなきゃ!) …はい」
本城 「奥様の方は妊娠9ヶ月ということで妊婦さんでして、意識不明の状態です」
わし 「∑(゚Д゚;)ええええええ!!! (奥さんが助手席に乗ってるところに左から接触すれば、確かにご主人より奥さんの怪我の方が重傷になるな…)」
本城 「流産の危険があるということで救急車で搬送中です」
わし 「流産ですか!(((( ;゚Д゚)))ガクガク (まさかまさかまさか母子死亡とかになっちゃうの? 生まれてきてもいない命が失われることになるの?? 幸せな家庭がうちのおとんのせいで崩壊???? 。・゚・(ノД`)・゚・。どないすんねええええん。病院はどこや!? すぐわしも病院行かな!) (((( ;゚Д゚)))ガクガク 」
本城 「ということですので、人身事故ということで第一被疑者の純太郎さんは一時身柄を拘束されました。このまま現場検証が終わり次第、示談が成立しなければ、書類が作成されて、検察庁へ提出され、刑事告訴となります」
わし 「(なんですと! 母子死亡の上、おとんは前科者になるのか??(ノД`) そーだ、場所、場所はどこだ!) …えええと、場所はどこなんでしょうか?事故の現場は?」
本城 「K市になります。K市のK交差点付近です」
わし 「(K市? K市ってうちから60㎞ぐらい遠いやんけ。今日のゴルフは遠いゴルフ場だったんだなあ。でももっと遠くまで行くことあるしなあ。 でも遠いなあ。すぐに現場に行けない…) …そうですか、K市のK交差点付近ですね....φ(._. )メモメモ 」
※こんなやりとりの間も本城の後ろではずっと警察無線っぽい音が流れ続けてる
本城 「あ、ちょっと待ってください。あ、すみません、ちょっとすみません」
※といって、受話器はあげたまま無線の相手と何か話し出す本城。別の事件の事か、この事故に関わることかは不明だが、無線の相手と何かしらのやりとりする様子が遠くに聞こえてます。「私は○○ではない。○○は私の上司です」とか話してます。実に警官(刑事?)っぽい感じ。わしはその間、確認しておくべき事は何かを必死に考えてました。
1分ぐらいして本城が電話に出ます。
本城 「…すみませんでした、本部から無線が入ったもので。救急車の様子などは常にこちらに連絡がありますので…。」
わし 「はい」
本城 「はい。では先ほどの続きですが、純太郎さんはこのままですと刑事告訴となります。自宅に帰ることはできません。ですが今から書類ができあがるまでの間に、示談が成立すれば人身事故ではなく、単なる物損事故として処理しますので、純太郎さんはご自宅に帰れます。」
わし 「(示談か!なるほど…。でも流産するような事故の示談ってどうりゃいいんだ? 車の事故は保険会社が間にはいるんちゃうんけ? まずはおとんの保険会社に連絡するんか??) …はい。どうすればいいんでしょうか」
本城 「現在純太郎さんは身柄を確保されておりますので示談交渉はできない状態です。そこでご家族の方に示談の代表代理人になっていただくという形があります。もしも現場検証が終わるまでの間に、代表代理人の方と、被害者の方の間で示談が成立すれば、刑事告訴にはならず純太郎さんは帰れることになります。間に合わなければ、刑事告訴で立件です」
わし 「(現場検証なんかすぐ終わるやろーもん!時間ないやんけ!どうすりゃいいんじゃ。・゚・(ノД`)・゚・。 つまり保険会社を通す前にとりあえず示談の申し込みをするって事なのか?) …はい、はい」
※また無線が入り、電話中断。無線に向かって返事をする本城
本城 「救急車から連絡がはいりました。奥さんの意識はあるそうです。破水が始まったので今から病院に搬送され帝王切開の手術になるそうです」
わし 「(破水きたよ∑(゚Д゚;) やっぱり帝王切開だ! でもまだ9ヶ月だって言ってた。子供無事に生まれるんだろうか…(((( ;゚Д゚)))ガクガク ) …えとえと、病院はどこですか?」
本城 「奥さんが通院されていた病院がK市民病院だそうですので、そちらになると思います」
わし 「(K市民病院って言ったら大きな方のK市の病院だろ? ここからだと80㎞あるぞ。
今自宅におかんがいないみたいだが、ジムに行ってるのか? ここからジムに行っておかん拾って菓子折買って病院行って示談交渉するのか!? とても間にあわねえよ! 現場検証が終わるまでに示談交渉なんてできねえよ!! どうすりゃいいんんじゃ、おとんが前科者になっちまう。・゚・(ノД`)・゚・。) …はい」
本城 「で、息子さんは示談の代表代理人になっていただけますか? 早く示談交渉を進めないと、時間がありません。 示談の意志があるということなら被害者のご主人に鈴木さん宅へ電話をかけていただくのですが。 息子さん、代理人になれますか?」
わし 「(示談交渉なんかやったことねえよ。・゚・(ノД`)・゚・。 でも今うち誰もいねえよ) …はい」
本城 「では鈴木さんは示談を希望されているということを、山中さんに同行している警官から伝えさせます。あ、お父さんは会社には連絡をされてます。物損事故ということで報告はしてあるとのことでした。示談は息子に、いや、ご家族に交渉を任せると仰ってましたよ」
わし 「(…おとん、会社には連絡したんか。早いな。物損事故って言ったという事は会社には迷惑かけたくないって事か…なるほど。 しかし「息子」に任せるって言い方は変じゃないか? 「息子さん」じゃないのか? ああ刑事さんが言い間違えただけか…。 刑事さんも緊張してるんだな) …はい」
本城 「では鈴木さんのお電話番号を山中さんに教えますがよろしいですか? すぐに山中さんから電話があると思いますので、息子さんが示談交渉されてください」
わし 「(示談交渉…。電話で?? どうやったらいいんだろう…。 ネットで検索してみようかな…。 そーだ事故の状況を確認しておいた方がいいな) …はい。 あの、もう一度事故の状況を教えてください」
本城 「はい。まず同じ進行方向に向かって、山中さんが右折車線、純太郎さんがその左隣の直進車線を走っていまして、純太郎さんが右の車線に車線変更しようとして、不注意で接触事故になったということです。ここは車線変更禁止の道路ですので、純太郎さんの10vs0の過失となりました。そこで業務過失傷害で立件されることになります。場所は、K市です。ちょっと目印がない交差点なんで説明しづらいんですが…。うまい目印がありましたらまたご連絡差し上げますので」
わし 「(病院に行くことになるんだから事故現場はもういいや) …わかりました」
本城 「では私は電話を切りますので、山中さんからのお電話をお待ちください」
わし 「あ、山中さんとの話が終わった後はどうすればいいんでしょうか?」
本城 「ああそうですね、すみません忘れていました。え~、私のケータイ宛に連絡していただけますか? 番号は090-9293-●●●●です。名前は本城です」
わし 「....φ(._. )メモメモ …わかりました。」
本城 「では山中さんからのお電話をお待ちください」
わし 「父によろしくお伝えください。ホントにすみません(´・人・`) 」
※電話切れる。わしの緊張はピークに。母はまだ帰ってきません…。
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これが1本目の電話です。時間にして30分弱話していたと思います。
本城の声は30~40ぐらいの声に聞こえました。実際はもっと若いのかもしれません。
20そこそこでも落ち着いて話せば出る声かも…。
この1本目の電話の中ではお金を払えという内容はまったく出てきていません。
単に状況を説明するだけです。
わしは、父の身柄が拘束されたということを信用してしまったため、父に確認の電話をかけようという考えも浮かびませんでした。
電話の最初に、父の名前を出され、警察だと名乗られ、事故だと心を揺さぶられた時点で、あっさり信用してしまいました。
電話の向こうからずーっと聞こえている警察無線もリアリティを高めてました。
あ、会話中の最後に出てくる電話番号はホンモノです。
詐欺師の番号なので容赦なく公開します(^^)
電話をかけたら生きてる「詐欺師:本城」に繋がることでしょう。
もちろんもう解約してるかもしれません。
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さて、次回は、事故の被害者役である山中との電話になります。
まて次号!
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