実体験!オレオレ詐欺の手口その3
そんなわけでオレオレ詐欺の手口大公開その3です。
※先に「その1」と「その2」をお読みくださいね。
その2で、被害者役の山中との通話が終わり、大いに泣いたわしですが、気を取り直して、すぐに警官役の本城に電話をしなければなりません。
番号は、その1で聞いていた090-9293-●●●●です。
ここでちょっと記憶があやふやなのですが、この番号にかけたとき本城が出たのか、それとも留守電になったのでいったん切って、その後本城から自宅の電話宛にかかってきたのかを忘れてしまいました。
どっちだったかなあ??
とにかく上記の番号はそのとき確かに「生きてる」番号でした。
では、入金に至るクライマックスの電話をお楽しみください。
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◆3本目の電話 ニセ警察官:本城
時刻は12時20分過ぎぐらいになっていたでしょうか、本城と再び話します。
本城 「本城です。話はまとまりましたか」
わし 「いえ、入院費の説明は受けたんですが、手術が始まるということで話の途中で電話が切れてしまいました…」
本城 「…そうですか。先ほど説明しましたとおり、現場検証が終わるまでに仮示談をしなければ刑事裁判になるんですが…」
わし 「…はい。…どうしたらいいんでしょうか…」
本城 「当人同士で仮示談さえまとまれば、物損事故として処理できるんですが困りましたね……。」
わし 「……」
本城 「示談金の話はされたんですよね」
わし 「示談金というか、入院費はききました」
本城 「仮示談しないといけないですね」
わし 「その仮示談というのが正直よくわからないのですが、入金するということですか? 全額はとても無理です。 私が家計を見ているわけではないので」
本城 「そうですね…。 …私は警察官なんで示談にはかかわれませんし、金額もわかりませんが、仮示談となるといくらか入金するんじゃないでしょうか…?」
わし 「(そんなこと言わずに教えてくれよ~~) …それは一部でもいいということですか?」
本城 「私は警察官なんで示談にはかかわれませんし、金額もわかりませんが…」
わし 「(同じ事ばっかり言ってるんじゃないよ!) …どのくらい入れるんでしょうか…。今日でなければ全額払う気はあるし、示談にしたいんです!(つД`)」
本城 「示談にしたい気持ちはあるということですよね…。ただ今回は短時間での仮示談をまとめなければいけませんしね…。 …金額はわかりませんが、出来るだけ入金するんじゃないでしょうか?」
わし 「(金額が見当もつかないって言ってるんだよ!相場がいくらなのか教えろよ!)
…出来る限りっていくらぐらい…(つД`)」
本城 「…いくらぐらい払えそうなんですか?」
わし 「(あ~も~、いくらっていうのがベストな金額なんだろう…。全額払うって言う気があるという誠意を先方に示すには半端な金額じゃだめそうだし…) …全然相場がわからないんですが、短時間では50万ぐらいしか用意できないです…」
本城 「……では、その金額を振り込むんじゃないでしょうか」
わし 「(安すぎるって言わないな…。この程度でいいのかな) …電話が切れたので口座がわかりませんし…(ああ、でももうダメだ…。 きっと時間がない。 おとんは前科者になっちゃうんだ)」
本城 「口座は、山中さんの家族の方に警察の方で聞いてみましょう。 無線で私に連絡はいるように出来ますし。 時間がないんですから、とりあえず現金を用意されて銀行に向かわれた方がよいんじゃないかと思います」
わし 「(なるほど!警察で少しはフォローしてくれるのか!) …はい。それでお願いします(;∀⊂)」
本城 「では別の者に口座は調べさせて私に連絡が入るようにします。 鈴木さんはすぐに銀行に向かわれてください。 とにかく時間がありませんから」
わし 「はい」
本城 「銀行までは何分ぐらいかかりますか?」
わし 「(そんなに急がせるなよ! ああ、母に相談してからの方がいい気がするんだが… 帰ってこないし…) …ええと、15分か20分くらいでしょうか?」
本城 「では12時50分頃には銀行に着くんですね? ケータイはお持ちですか?」
わし 「(なるほど、銀行に着いてから口座をケータイで聞けばいいわけか) …はい持ってます。番号は070-○○○○-○○○○です。(京ぽん電波入るかな~)」
本城 「....φ(._. )メモメモ はい。では銀行に着き次第 私のケータイに連絡ください。口座の方は調べておきますので。 入金されることは病院に付き添っている刑事の方から山中さんのご主人に伝えますのでそれで仮示談になると思います」
わし 「(なるほど、正式な示談交渉は後日だが、少し入金することで刑事告訴だけ取り下げてもらうんだな。なんとかなりそうだ!) …わかりました」
本城 「では、急いでください」
わし 「…はい。すみませんお世話になりますがよろしくお願いします」
本城 「では」
わし 「はい」
※電話切れる。こうして巧みに誘導され、入金する羽目になっていました。
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これが3本目の電話です。ここだけ読むとつっこみどころ満載って感じなんですけど、1本目2本目で心を揺さぶられているので、かなり正常な判断が出来なくなっており、もう完全に入金する気満々です。
ただ、母に「父が事故を起こした」報告だけはせねばという気があったので、出かける前に、スポーツジムに電話をかけました。
予想通り母はスポーツジムに行っていたのですが、数分前に帰宅したとのこと。
まだ帰ってこないということは、帰り道で昼食の買い物をしているようです。
母はケータイを持っていないため、連絡は出来ません。
結局、自分で判断し、「定期貯金崩し+クレジットカードでキャッシング」で50万ぐらい作って入金することにしました。
着替えて、財布とカードを用意し、電話のやりとりをメモした紙を握りしめ、本城へ連絡するための京ぽんを持って、いざ出発です。
その前に、母が帰ってきたときのために置き手紙を書かなければと思いながら玄関に向かいました。
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さあいよいよここが正念場!
このまま純水は犯人にお金を振り込んでしまうのか!?
それとも奇跡が起こって詐欺に気がつくのか!?
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コメント
ううう・・・じらすな・・・ちょっと!!
もしかして純水さんの空想の世界じゃないでしょうね???
話が上手すぎる!!!
投稿: roni-roni | 2004.08.28 01:43
自分も、気になりまくりです!
投稿: shakawa | 2004.08.28 03:26
わし、こんなにうまい妄想できません(^^;)
続きをどぞー。
投稿: 純水@管理人 | 2004.08.30 16:33
公職公務員の警察が示談の仲介なんてありえません。
クビになりますよ。
事故時の連絡は 1救急車 2警察 3保険屋でしょ。
全ては保険屋にまかせるでしょ。
おかしく思わないのが不思議です。
投稿: 通りすがり | 2014.06.13 09:04