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2004.10.03

テレビでのオレオレ詐欺報道

そんなわけで今日 「真相報道バンキシャ!」にて本官詐欺(新型オレオレ詐欺)が報道されました。
取材スタッフがうちにも取材に来たんで、どんな風に仕上がるのか期待して観ました。
(お土産ありがとうでした(o^∇^o)ノ >取材スタッフ)


さて番組の流れ。

  • ホンモノの詐欺電話の録音テープを利用した再現VTRと、それに対する専門家のコメント
  • 被害未遂の主婦3人に聞く手口の共通項「時刻は昼」「夫が事故」「相手は妊婦で破水」
  • 実際に被害にあった主婦のVTR。電話メモと振り込み控えの紹介。金額の紹介。詐欺グループの登場人物の紹介(警官・ニセ夫・被害者・保険会社)
  • 脳波測定の実験VTR。事故にあったという電話を受けた時どれぐらい動転するか。
  • 菊川怜による愉快な寸劇「新型オレオレ詐欺への対策」(・∀・)
  • まとめコメント。 渡辺淳一氏「日本は家族のことになると動転しすぎる」 河上和雄氏「警察は示談の話など絶対にしない」

てなわけで、わしがオレオレ詐欺未経験でこの番組を観たら「こんなのひっかかるわけがないよ」と思ったであろう内容でした。
ふにゃ~~(´Д`)

ヒトゴトだと思って観ていると騙されるというのに!
きっと視聴者の多くがわし同様、「なんだか巧妙にはなってるみたいだけど、私は騙されないわ」と思ったに違いない!
ダメだダメだダメだ!!
こんな内容じゃダメだ!!


うちのサイトまで辿り着いて手口を読んだ方なら すでに本官詐欺について詳しくなっていて騙されないでしょうが、テレビでこの程度の内容をちらっと観るだけの関心の薄い方だと絶対やられそうで心配。
失礼なこと書きますけど、コメントしていた渡辺氏と河上氏もかなり引っ掛かりそうだったし。
コメントの内容と話しぶりが「私は騙されやすいです」って言ってるような内容なんだもんなあ…(´・ω・`)


さて、番組中で紹介された対策には、

  1. 動転せずにまず落ち着く
  2. 名前を知っているからといって信用しない
  3. 警察が示談を勧めることはない
  4. 電話が終わったら必ず本人に連絡

という4つのポイントがあげられていました。


実際に騙された経験のあるわしがこの4つの対策を検討すると…


まず1は無理。
家族が事故したとかショッキングな話をいきなり聞いて動転しないわけがない。
番組中の実験でも簡単に動転してしまう結果が出てるのに、「動転せずに落ち着く」ってアンタそれ対策になってませんがな(´Д`)
動転しないためにどうするかってのが「対策」だろうに。
そして、わしに言わせれば動転しないための対策など無い!


2。これはその通りです。
いまの社会、個人情報なんか漏れまくっていると考えて生活すべきですね。
これは普段からの訓練が必要です。
個人情報をちょっと知っているからといって信用できる相手とは限らないという事を肝に銘じましょう。
動転してると忘れちゃうけどね。


3。これもその通り。
示談の手続きはこうですよ~なんてアドバイスしてくれる警官などいないと覚えましょう。
もっと言うなら「親切な警官などこの世に存在しない」と覚えるほうがより効果的。
ただ動転している状況では、そんなことは忘れるんだけどね(´Д`)
全て自分で判断しなきゃいけないような状況になると、電話の向こうの警官とか弁護士とか保険会社の人に対する依存心が出て、理路整然と聞かされる内容に取り込まれ、「ああなんて親切な担当者なんだろう、いい人で助かった~」と思っちゃうんですよ。
こっちは藁にもすがりたい気持ちになってるわけですから。


4。無理だろこれ。
詐欺の場合、本人に連絡はとれませんがな(´Д`)
番組中では触れられていませんでしたが、ケータイは詐欺グループによって通話不能にさせられます。
だから本人に連絡を取りましょうなんて、それは対策になってないです。
少なくともケータイは繋がらないんです。
詐欺師の言葉を鵜呑みにして「本人に連絡はできないんだ」と信じ込んでしまう場合もあるし…。
ケータイ以外の手段で連絡とれるならその努力はしましょう。

まあ、てなわけで番組中で紹介された「対策」は実にヌルい内容でした。


わざわざ 全国各地で取材しておきながらこんなレベルの内容にまとめちゃうんだからなあ。
ダメじゃん。>ディレクター
取材スタッフはわしの家だけでも2時間も取材してたし、番組中に登場した方々からも有益な話をいっぱい得られたはずなのに、この程度にまとめちゃうんだな。
あちこちに飛ぶ取材スタッフがかわいそうだわ。


例えばわしは取材スタッフに、動揺しないようにするのは無理だと言いました。

電話の向こうで効果音が使われる話もしました。

本官詐欺の対策をたてても手口は変わるのだから無意味だとも言いました。

対策するなら劇団型詐欺に共通する対策でないとダメで、一番有効なのは「当日お金が必要になる緊急な話など存在しないと覚えること」とも言いました。

本人確認はケータイを停められるので出来ない事も言いました。

だから そもそも不審電話がかからないように非通知拒否をすべきなんですとも言いました。


そういった話がぜんぜん活かされてない。

番組内の限られた時間の中でとりあえずまとめるには、取材スタッフが集めてきた生きのいい情報からストーリーを構成するんじゃなくて、ディレクターが「頭の中だけで考えた」ストーリーに仕上げるしかなかったんでしょうね。
その既定のストーリーに沿うように、取材先の素材を利用したんでしょう。

取材から放送までの時間がないんだからしょうがないとはいえ、残念な話です。


番組を観たけど、被害に遭ったという人が今後出るだろうなあ。

このテーマを20分足らずで扱おうというのがそもそも無理なんだな。

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さて、気を取り直して予告。
明日(月曜)のお昼12時、TBS系列の「(特)情報とってもインサイト」という番組でもオレオレ詐欺(本官詐欺 or 劇団型詐欺)が扱われる予定です。
時間の都合付く方は観るとよろし。

こちらにもわし取材協力してます。

今後、被害者が減るような内容になっているといいな。

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